1話から10話までのあらすじ


 都内の大学へ入学したばかりの「少年」はある日突然、透明人間の「少女」と出会い、
「少女」は「少年」の下宿先まで押しかける。
 記憶が失っており、なぜか「少年」だけが「少女」を目視できるため、
頼れるのは「少年」しかいなかった。
「少年」は迷わず「少女」を受け入れ、共同生活を送ることになった。



 一方、千葉県松戸市にて16歳の少女が轢き逃げされる事件が発生する。
このニュースを見た「少女」は、被害者が自分のことではないかと考える。
それがきっかけで「少年」は「少女」を、被害者の名前と同じ「美羽」と名付ける。


──東京都港区のとあるオフィス。鈴木シナモンという男はこの事件に執着していた。
彼は人気マルチタレントとして、バラエティから討論番組まで、あらゆる
番組で活躍していた。そんな彼は、自身のファン・蛸田エミリを付き人として雇う。
蛸田エミリは、シナモンの追う数々の事件に巻き込まれることに。



──少年の通う都内の大学。そこに通っている霧崎麗子は
この大学にいるという、中学時代からの恋人・レンヤ君を探していた。
彼女は友人と共に、恋人の行方を探すことに。



──千葉県某地区。ある二人組の刑事が「轢き逃げ事件」を捜査していた。
発見された轢き逃げ車からは何も証拠が見つからず、
また、被害者の少女は原因不明の昏睡状態に陥り、事件は難航の様相を呈していた。



「轢き逃げ事件」を巡り、様々な事態が交錯する中、
少年は美羽との共同生活を続けていた。家事のほとんどを美羽が負担し、
少年は学業に徹していた。美羽の正体を掴むのは難しいと思われたが、
ある日、少年の元にある手紙が届く。内容は、少年をある館に招待する
というものだった。そして、「あなたの連れている少女と共に」という文言があった。
美羽の正体を掴む手がかりになると思い、少年は美羽と共に館へ行くことを決心する。